葛飾北斎 原      
   
  「五十三次北斎道中画譜」の中で、北斎は雨の原を描いています。
雄大な富士は雨に降られて頂は雲に包まれています。使われている色は墨とべろ藍の青一色です。
通行人は皆道中がっぱを着ています。やはり馬に乗っているのは定飛脚の宰領です。
北斎は浮世絵の世界では風景画のパイオニアだそうですが、この絵はスケッチ程度の絵で風景画と言えるかどうか・・・。「五十三次北斎道中画譜」は江戸土産だったのでしょうか。