役者見立東海道五十三駅 原・呉服屋重兵衛  三代豊国画

遠景に富士と愛鷹山をあしらっています。
日本三大敵討の一つ、伊賀越道中双六・沼津の段。敵役・河合股五郎を逃がす手助けをすることになった呉服屋重兵衛は、実は孤児で自分の出生については何も知らなかった。
重兵衛が股五郎を追って沼津までやって来た時、平作に頼まれて荷物を担がせることになった。ところが平作は躓いて足を怪我してしまい、重兵衛は印籠から薬を出し付けてやる。そこへやって来た、平作の美しい娘お米に色男重兵衛は一目ぼれしてしまう。以下続く
画題・沼津の脇に、重兵衛の荷物と妙薬の入った印籠が描かれています。